短歌の基礎知識や魅力を伝える苫小牧短歌クラブ主催の現代短歌入門講座が16日、苫小牧市文化交流センターで開かれた。短歌ファンの市民6人が受講し、市内在住の歌人出口明彦さんの講話に耳を傾けた。
講座では出口さんが選んだ短歌を紹介。一般的には使用を避けることが望ましいとされる「悲しい」「うれしい」といった自分の感情を表現する情緒語を使った名作や、一見すると「当たり前」としか思えないが読む人の心に残る作品の奥深さを解説した。
さらに、人間は皆、いつ終わるか分からない一度きりの人生を生きているという「末期の目」で詠まれた短歌も取り上げた。歌人の窪田空穂が死の数日前に詠んだとされる「四月七日午後の日広くまぶしかりゆれゆく如くゆれ来る如し」という短歌については、「何気ない光景を描いているようだが、胸を打つ神々しさを感じる」と評価。「末期の目は日常の瞬間を改めて気付かせてくれる。短歌を作る上で自分なりの末期の目を意識してみては」と述べた。
入門講座は短歌人口を増やすことを目的に同クラブが10月に始めた取り組みで、この日は2回目。2021年も実施を予定している。
















