45年前に開かれた「宮沢賢治展」 回顧するパネル展開く 故斉藤征義さん三回忌に合わせ 来月6日から17日

45年前に開かれた「宮沢賢治展」 回顧するパネル展開く 故斉藤征義さん三回忌に合わせ 来月6日から17日
45年前の賢治展に並んだ資料などを紹介する丸山館長

 苫小牧市王子町の私設文学館「斉藤征義の宮沢賢治と詩の世界館」は来年1月6日から17日まで、苫小牧などで45年前に開かれた「宮沢賢治展」を回顧するパネル展を開く。賢治研究者として知られる故斉藤征義さんの三回忌に合わせた催しで、斉藤さんが関わった同賢治展が全国的な賢治研究の礎になったことなどを伝える。

 「宮沢賢治展」は1975年9~11月、賢治と生前交流があった十勝管内池田町出身の教育者で編集者の故木呂子敏彦さんを代表とする北海道賢治の会が主催。苫小牧を皮切りに旭川、帯広、千歳など道内7都市で開かれ、岩手県に住んでいた実弟、清六さん(故人)から賢治ゆかりの遺品やレプリカを借り受けて展示した。

 同館の丸山伸也館長(68)によると、戦後初の賢治展は75年8月に花巻市で開かれ、北海道には賢治と交流があった盛岡市の直木賞作家、故森荘已池さんらを通じ、斉藤さんにもたらされた。道内の賢治展には多くの来場者が訪れ、益金から60万円が花巻市で82年に開館した賢治記念館の設立基金に寄付されるなど、その後の賢治研究に大きな役割を果たした。

 パネル展では、道内の賢治展での展示資料を中心に紹介する。賢治の筆跡、形状、紙の材質などを精巧に再現した原稿の複製品や同展の公式パンフレットなどで、今年9月、千歳市あずさの斉藤さんの自宅から見つかった。苫小牧で会場となった鶴丸デパートの新聞広告や記事などを合わせ、計27点を展示する予定。

 丸山館長は「45年前の賢治展に並んだ資料や当時を伝える記事などが見られる貴重な機会」と観覧を呼び掛けている。

 斉藤さんは1943年帯広市生まれの詩人で元苫小牧民報社記者。退職後は旧穂別町役場に勤務。穂別地区を拠点とした高齢者による映画製作団体「田んぼdeミュージカル委員会」の創設者でもある。99年詩集「コスモス海岸」で北海道詩人協会賞。2019年1月6日、75歳で亡くなった。

 入館料300円、同館後援会会員は無料。午前10時~午後4時。期間中1月11、12日は休む。問い合わせは同館の丸山さん 携帯電話080(8746)6558。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る