公益社団法人北海道森と緑の会が主催する2020年度緑化活動啓発作品コンクールで、むかわ町宮戸小学校6年生の磯部田(いそべ・てん)君(12)の描いた作品「大きな木」がポスター原画小学校の部で最優秀賞に選ばれた。昨年の優秀賞・北海道森林組合連合会会長賞に続く受賞となり、「2年連続はないと思っていたし、昨年よりも自信がなかったのでびっくりしている」と語る。
同コンクールは1951年に愛林懸賞作文募集として始まって以来、小、中、高校の児童、生徒に森林や緑について理解を深めてもらおうと70年ほどにわたって実施している事業。道内では今年度、5~8月の期間でポスター原画と標語の各部門合わせ27校から648点の応募があり、磯部君の作品「大きな木」を含む28点が入選した。
「簡単なタイトルだけど、水の流れ、自然が自分たちの生活を支えているということを考えて描いた」と磯部君。大きな木を囲んで暮らす人々や動物、水の循環する様子を鮮明に描写した。
主催者からは「水の循環や樹木の成長を勉強していて、工夫して物語風に描かれている」「樹木と動物の共生が表現されており、相対的に人間が小さく描かれているのが面白い」と高い評価を受けた。
同校では総合学習の一環でも木育を取り入れているほか、磯部君自身も木に囲まれた中で生活する。「むかわは田舎だけど、大人になっても自然がいっぱいのところで暮らしたい」と話している。




















