苫緑小PTAサークル 校内放送で読み聞かせ、収録形式で保護者らも参加しやすく

苫緑小PTAサークル 校内放送で読み聞かせ、収録形式で保護者らも参加しやすく
朗読を聞きながら給食を味わう児童

 苫小牧緑小学校PTA(青沼俊幸会長)でつくる読み聞かせサークルは、本を朗読する動画を収録し、その音声を校内放送で流す新しい取り組みに乗り出した。新型コロナウイルスの流行で対面での読み聞かせが難しくなり、新たな活動スタイルを発案した。週に2日ほど給食の時間に放送し、児童たちからも好評。サークル代表の佐々木由美子さん(50)は「子どもたちのため、みんなで力を合わせて活動を続けたい」と語った。

 同校ではPTAの一環として保護者らで読み聞かせサークルを結成しており、現在はメンバー7人と卒業生の保護者ら数人で活動している。毎月1、2回、休み時間に30~40人の児童を集めて読み聞かせをしてきたが、対面して大きな声で朗読したり、一つの教室に大人数を集めたりするとウイルスの感染リスクが高まることから、今年度は従来の活動を中断していた。

 メンバーらは、カメラの前で朗読するリモート形式や屋外での読み聞かせなど新たな活動スタイルを模索する中で、朗読音声を校内放送で流す方法を思い付いた。児童は給食の際も、会話をせず静かに食べていることから、「少しでも楽しい時間を過ごしてもらおう」と給食時間中の放送を計画。子どもたちの気が散らないよう、テレビ画面には「おはなしでてこい」という番組名と物語の題名を映し、静止画の状態で音声のみを流すこととした。

 取り組みは11月にスタート。放送時間は5~8分程度で、音声だけでもストーリー展開を楽しめるような「三枚のおふだ」「あたまやま」「3つのおねがい」などの昔話を題材に選んだ。週に2日ほど放送を続けてきたところ、児童たちから喜びの声が上がるようになったという。

 5年2組の本山凛々杏(りりあ)さん(11)は「給食中におしゃべりができず、つまらなかったけど、読み聞かせが始まって楽しくなった」と笑顔。木村有瑳(ゆさ)君(同)は「昔、絵本で読んでいた懐かしい物語も聞けるので、毎回楽しみ」と話していた。

 新たな活動スタイルによって思わぬ効果も生まれた。対面式の読み聞かせに自信が持てず、活動に参加できずにいたメンバーも、収録形式にしたことで積極的に参加するようになったという。佐々木代表は「仕事で日中忙しい人なども参加しやすくなったので、担い手不足の解消にもつながるのでは」と期待。「これからも内容の充実を図って、子どもたちに喜ばれる活動にしていきたい」と語った。

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