年末インタビュー 苫小牧市 岩倉博文市長に聞く 感染拡大防止第一に IR 10年先を見た発想で

年末インタビュー 苫小牧市 岩倉博文市長に聞く 感染拡大防止第一に IR 10年先を見た発想で
「若い人たちのためにできることを進める」と語る岩倉市長

 新型コロナウイルスの感染拡大で社会が一変した2020年。苫小牧市の岩倉博文市長が苫小牧民報のインタビュー取材に応じ、今年1年を振り返り、市政を取り巻く課題や来年の展望などを語った。

 ―どんな1年だったか。

 「年明け早々の感染報告から今日までコロナの報道がない日はなく、コロナに振り回された」

 ―市のコロナ対策で▽感染拡大予防▽地域経済対策▽健やかな日常―の三つの重点軸は継続か。

 「重点軸は維持し感染拡大防止を第一に取り組む」

 ―地域経済対策も大切だ。

 「コロナ終息が最大の経済対策になるが3、4月の状況下で市独自の小規模事業者向け支援策に踏み切った。来年2月7日まで利用できるプレミアム商品券の効果も聞こえていた中、年末にかけて感染が拡大。特に個人事業主や飲食業が一番大変だと思い、第2弾の支援策を検討中で、年明け早々にも示したい。複数の施策を考えているが、実施時期に時間差を付ける」

 「国の施策に上乗せし、支援(額)にボリューム感を出すのは重要だが、国の3次補正予算の詳細が分かるのは来年1月中旬の通常国会前になりそう。そこまでは待っていられない。施策の優先順位を担当課で考えている」

 ―先行する経済対策の内容、財源は。

 「今後、店舗の感染対策は必須条件になる。市としてガイドラインを示しながら、この対策を支援することが一番急がれる。財政協議はこれからだが、100%自主財源で考えている」

 ―編成中の2021年度予算案はどうなるか。

 「通常の予算編成の中でコロナ対策費をどう付けるかがポイント。毎年約3000万円の予備費は、1億円ぐらい積む方向で調整している」

 ―国際交流拠点の具現化を見据えた都市再生プラン策定作業の進展は。

 「市の成長戦略の国際リゾート構想がまちづくりにどう寄与できるのかという視点で始まった。(検討会議の座長で建築家の)隈研吾先生からも、まちづくりの観点でいろんな提案を受けている」

 ―コロナ禍で、同構想やカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の考え方は変わらないのか。

 「ますます重要性が高まる。IRは順調に進んでも実現は7、8年後。10年先を見て発想をしないと。先行きが不透明なことは逆に大きなチャンス」

 ―道央自動車道苫小牧中央インターチェンジ(IC)が13日に開通した。

 「長年の地域の悲願が達成されて非常にうれしい。開設に向け、個人的にも衆院議員時代からいろいろとやってきたので、感慨深い。(まちづくりへの活用は)まず人の流れを見極めた上で、判断しないとならないが、周辺整備が急がれる。IC手前で車線が減ることや市立病院前の信号機について、安全確保の観点でも注目している」

 ―新年に向けた抱負を。

 「中央IC開通や来年1月1日開設の(室蘭児童相談所苫小牧分室も入る)こども相談センターなど今まで仕込んできたものが、具体的な形になって表れた1年だった。21年度は、IRなど実現していない案件の具体化や新たな仕込みに取り組む。若い人たちやこれから生まれてくる市民のため、今から準備できることを進める自分にとって重要な1年になる」

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