JR日高線鵡川―様似間(116キロ)が不通となり、7日で6年がたった。昨年10月に沿線の日高管内7町(日高町、平取町、新冠町、新ひだか町、浦河町、様似町、えりも町)とJR北海道が同区間の廃止・バス転換に合意し、5日には同社の4月1日の鉄道事業廃止届が正式に受理された。7町とバス事業者は具体的なバス路線の設定作業を進めており、今月中に町長会議を開いて調整を図る方針。
同区間は2015年1月7日に高波で線路が被災して以来、駅などを結ぶ代行バスが運行している。沿線7町とJR北で復旧を目指し協議を始めたが、16年8月の台風で被害が拡大。同社は同年11月に単独で維持困難な線区として日高線を含め10路線13線区を公表した。
7町は鉄路の再開に向け協議を続けたが、不通の長期化に伴いバス転換に傾く町が増え、昨年10月、JR北と同区間廃止への同意書と覚書を締結した。
日高町村会の坂下一幸会長(様似町長)は「最初は災害復旧が前提だった。路線の方向性を協議し続けた結果、困っている人のために苦渋の決断をした」と振り返る。現在、7町とバス事業者が具体的な路線について詰めの協議を急いでおり、町民ニーズや事業者の意向の調整作業を進めている。
同会は今月中に町長会議を開き、バス運行の準備に入りたい考え。路線が決まり次第、坂下会長が記者会見を行い、具体的なルートを表明する方針だ。
新ひだか町の主婦、広田美喜子さん(58)は車いす利用者で、札幌や苫小牧方面に行く際は、代行バスの事前予約が必要だ。昨年はコロナ禍で外出を控えたため、乗車は3回にとどまったが、利用しやすいバスの運行を切望している。「新しいバス路線がどうなるか分からないが、予約に必要な期間を短くして、気兼ねなく乗れるようになればうれしい」と願い、役場に要望を伝えたという。
















