苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)は、水揚げ日本一を誇るホッキ漁で、水産エコラベルの国際認証「マリン・エコ・ラベル(MEL)」のバージョン2の取得手続きを進めている。同漁協が取得済みのMEL旧認証(バージョン1)は国内基準で今月末に終了するため、国際認証のバージョン2への更新を図る。国際基準のMEL取得は胆振管内では初。同漁協は「苫小牧ホッキのさらなるブランド化を目指す」と意気込んでいる。
MELは一般社団法人マリン・エコラベル・ジャパン協議会による、水産業の発展を目指す取り組み。水産資源の持続的利用、環境や生態系の保全に配慮した漁業や養殖の生産者、加工や流通の事業者を認証し、ロゴマークを付けて水産物を流通させている。2019年12月に国際認証として承認された。
苫小牧漁協は18年8月にMEL旧認証を取得した。徹底した資源管理で水揚げ日本一を続け、地域ブランド「苫小牧産ほっき貝」に登録するなど、関係者一丸の取り組みを認証で具現化。他産地との差別化や付加価値向上に役立ててきた。国際認証は審査基準も厳しいが、同漁協は今年度事業でバージョン2の「漁業規格」「流通加工規格」で申請手続きを進めてきた。
漁業は44項目、流通加工は22項目で昨年4月に申請手続きを開始。同12月に同協議会の現地審査を受けた。同漁協のホッキ漁の特徴である資源管理型漁業について、大きな貝に限定して漁獲したり、計画的に移植放流したりといった取り組みを資料にまとめただけではなく、漁獲目標の根拠やホッキの生態など科学的根拠も、参考文献や関係機関のデータなどで示した。
MEL漁業規格のバージョン2は現在、道漁連の秋サケ定置網漁など全国で6例しかない。苫小牧漁協は早ければ2月にも認証を取得できる見通し。
苫小牧漁協は「ホッキ資源管理は長年の歴史があるからこそ、国際認証でも具体的に説明し、漁業者と漁協の苦労を形にすることができる」と胸を張る。苫小牧産ホッキは現在、タイへ定期的に輸出しており、「これからは国際認証が当たり前の時代になる。苫小牧のホッキが世界でも勝負し続けられるようブランド力を高めたい」としている。
















