歴史研究家下斗米さん新ひだか町に蔵書515冊寄贈

歴史研究家下斗米さん新ひだか町に蔵書515冊寄贈
下斗米さんから寄贈された貴重な書籍

 新ひだか町三石富沢出身で札幌市在住の歴史研究家、下斗米哲明さん(70)がこのほど、町図書館・博物館に蔵書515冊を寄贈した。

 下斗米さんは静内高校卒業後、道職員として旧日高支庁を振り出しに各地で勤務し、道庁環境生活部アイヌ民族文化研究センター副所長として定年退職した。子どもの頃から歴史に興味を持ち、高校では郷土史研究会に所属。道職員時代は浦河町博物館協力員を務めるなど、日高地方の歴史にも造詣が深い。

 併せて自身のルーツでもある岩手県二戸市下斗米地区の研究にも没頭したほか、江戸時代後期の南部藩士で小説や講談、映画などに取り上げられた相馬大作(本名・下斗米秀之進)の研究会を主宰し、北海道下斗米会の事務局長も担っている。

 下斗米さんは、2016年5月にも蔵書122冊とアイヌの民具や自身の研究資料など8点を寄贈した。今回は「日本地名大辞典」「シャクシャインの戦い」「北海の豪商高田屋嘉兵衛」「北海道戦後開拓史」「坂本龍馬と北海道」「あなたの知らない北海道・東北地方の名字の秘密」「アイヌの墓」「箱館戦争のすべて」「アイヌ民族と日本の歴史」などがある。

 下斗米さんは「アイヌ関連や考古学などの本を読んで郷土の歴史などに知識を深めた。一区切りとしてこれまで集めた図書を古里に寄付することにした。何かの役に立てばうれしい」と話している。

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