降っては解けて…繰り返し 安平山スキー場 雪不足続く オープンの見通し立たず

降っては解けて…繰り返し 安平山スキー場 雪不足続く オープンの見通し立たず
オープンが見通せない状況が続く安平山スキー場

 安平町追分豊栄にある安平山スキー場が、今季もオープンに向けて苦戦を強いられている。昨季と同様、少雪と気温の上昇が要因で、昨年末から雪が降っては解けてを繰り返す状況が続く。13日時点でオープンの見通しは立っておらず、関係者は気をもんでいる。

 スキー場管理人によると、オープンの目安としてコース上に必要な積雪は最低でも30センチほど。しかし、気象庁が公表している町内の積雪量は13日午前4時の段階で13センチにとどまっている。12日夜から13日の未明にかけての雪で17センチまで増えたが、気温上昇により、4センチほど解けた。

 同日、スタッフが圧雪車でコース内を整備したところ、積雪は10センチにも満たない状況。一部には雪の部分が解けてなくなり、黒い土も見えている。スキー場のスタッフたちは「昨季よりも雪が少ないのでは。近隣は大雪が降って積もっていても、ここだけ降ってくれない」と口をそろえる。

 同スキー場のオープンはここ数年、少雪や暖冬の影響で遅れる傾向が続いている。過去10シーズンのオープン時期を見ると、2011~13年度と16年度は12月下旬に営業を開始しているが、この3年は年明けの1月中旬から下旬までと遅め。昨年度に至ってはオープン前に降雨に見舞われ、結果的に27日までずれ込んだ。町内外の学校がスキー授業で施設利用を予定しているが、「当面は難しい」との予想だ。

 町内では週末、再び気温が上がることが予想されるなど見通しは不透明。スキー場関係者は「今後どれだけの雪が降ってくれるか。毎日、天気予報とにらめっこです」と苦笑いを浮かべた。

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