苫小牧市美術博物館で企画展「総天然色!考古資料のあざやかな世界」が開かれている。土中などに埋没している間に色が失われやすい考古資料の色に注目し、土器や装飾品を並べた個性的な内容。訪れた人の目を楽しませている。3月7日まで。
展示品は、市内や近郊で出土した数千年前の土器や鉱石から作られた装飾品約200点。水銀朱で彩色された、くしとみられる出土品、炭などを練り合わせた漆を塗った土器、ヒスイやメノウで作った管玉(くだたま)や曲玉(まがたま)があり、赤、青、黒、白の4色に分類され、考古学や自然科学、美術などの見地から紹介されている。
同館学芸員の岩波連さんによると、赤は血の色から生命力の象徴とされ、青は空や海の色で自然界に少ないため神秘的なものとして珍重されていた。白と黒は日中と夜、光と闇などの対概念の関係を持ち、共に神聖なものとして扱われたと考えられるという。
開幕した9日は解説会が開かれ、岩波さんが展示品に使われた塗料や装飾品の加工、流通について語った。市内永福町の宇佐美金悦さん(88)は「青と言っても、いろいろあって面白い。若い時は鉱石を磨く趣味を持っていたので興味深かった」と笑顔を見せた。
収蔵品展「色と絵~彩のひみつ」を同時開催し、企画展で紹介する4色に黄、紫、緑を加えた7色を基調とする絵画22点が展示されている。夭折(ようせつ)した北川豊をはじめ、砂田友治、福井正治など苫小牧市ゆかりの画家の作品。
観覧料は一般300円、高校・大学生200円、中学生以下無料。午前9時30分~午後5時。
















