「魂の踊り」DVD完成 ギリヤーク尼ヶ崎さん卒寿記念し製作 ネットで販売

「魂の踊り」DVD完成 ギリヤーク尼ヶ崎さん卒寿記念し製作 ネットで販売
渡島管内八雲町落部の海で「念仏じょんがら」を熱演するギリヤーク尼ヶ崎さん=本人提供、映画「魂の踊り」より

 大道芸人のギリヤーク尼ヶ崎さん(90)が卒寿を記念して監督、主演した記録映画「魂の踊り」のDVDが完成し、17日にインターネット上で販売が始まった。2020年8月に90歳の誕生日を迎えたギリヤークさんが、ゆかりある土地を訪ねながら、52年にわたり踊り続けてきた大道芸の原点を見詰め直し、その極みを目指して決意を新たにする内容。

 10歳下の弟、尼ヶ崎光春さん(80)と生家があった函館市や両親が眠る秋田県能代市、母の静枝さん(1991年に82歳で死去)の古里である渡島管内八雲町落部などをめぐり、各地で暮らす人々や古里の海、大地に向けてこん身の芸を披露する。

 ギリヤークさんは、運動をつかさどる脳の一部が機能低下する自身のパーキンソン病や脊柱管狭窄(きょうさく)症などと向き合いながら、芸歴50周年となる2018年から映画の構想を温めていた。20年は新型コロナウイルスの感染拡大で、全国各地で予定していた青空公演が中止を余儀なくされ、「公演がなくても踊りに込めた生きざまを見てもらいたい」と製作に全力を傾けた。

 記録映画は20年5~8月に撮影し、カラー76分。語りは、ギリヤークさんが街頭に立ち始めた頃から交流がある俳優の近藤正臣さん(78)が務めた。劇中歌では、フォークシンガーの友部正人さんやあがた森魚さんら、ゆかりある人物が参加している。

 ギリヤークさんは「(クライマックスの)落部の海での踊りは命懸けだった。体を整え、100歳まで踊りたい」と話している。

 定価2500円。申し込みはhttps://kino.shopselect.net/または、紀あささん 携帯電話080(3318)5466。

ギリヤーク尼ヶ崎=本名・尼ヶ崎勝見。1930年8月19日函館市生まれ。68年10月、東京・銀座の数寄屋橋公園で初めて大道芸を演じた。国内外の被災地で披露した踊りは「祈りの踊り」などと評される。2018年8月には通算29回目の苫小牧公演を果たし、19年3月には胆振東部地震の犠牲者を追悼するため厚真町を訪れている。

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