ふたば幼稚園 現園舎を春に解体、「とんがり帽子赤い屋根」新園舎のシンボルに

円形の吹き抜けから日差しが入り込む園舎中央のホール

 苫小牧市王子町の苫小牧ふたば幼稚園(亀井和夫園長)が4月の認定こども園化で新園舎に移行するのに伴い、現園舎が3月に役目を終える。1964年の創立当初の姿を残し、円形の吹き抜けがあるホールや扇状の保育室などが特徴的な建物は、老朽化を理由に職員や園児らに惜しまれつつ解体される。

 同園は王子製紙苫小牧工場が育英施設として運営していた王子保育所が前身。苫小牧市の発展とともに人口が増加したことを受け、65年4月1日に学校法人「ふたば学園」運営の幼稚園として開園した。

 園舎は平屋建てで、設立当時の面積は約331平方メートル。プレスクールの開始などに伴って教室の増築が数回行われたが、園歌にも登場する「とんがり帽子 赤い屋根」を有する吹き抜けのホールを中心に、年少から年長までの扇状の保育室と遊戯室が取り囲む構造は開園当初から変わらない。特徴的な構造は、初代理事長らが道内の幼稚園を視察し「楽しい雰囲気の園舎を」と考えて建設された。

 同園を85年に卒園し、90年代後半から職員として20年以上勤務する渡部麻子副園長(42)は「園舎の雰囲気は園児の時からほどんど変わっていない。吹き抜けのステンドグラスから光が差し込み、ホールを色鮮やかに染め上げるのが印象的」と話す。

 園舎の解体について、渡部副園長は「さまざまな思い出が染み込んでいる場所なので寂しい気持ち」と悲しげ。亀井園長も「現園舎で長く続けていきたい気持ちもあるが、時代の変化とともにどこかで区切ることも必要。今までの伝統を新しい園舎で続けていければ」と語る。

 新園舎は2月末に同園敷地内に完成。現園舎は役目をバトンタッチする形で4月に解体され、グラウンドとなる。「とんがり帽子」の赤い屋根は、職員らのアイデアで新園舎のシンボルとして受け継がれる。

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