北海道運輸局の加藤進局長は、26日行った記者会見で新型コロナウイルスの感染拡大による道運輸局管内の公共交通(JR、バス、タクシー、フェリー)、ホテル・旅館が直面する厳しい実態に触れ、「観光は裾野が広くて影響が大きく、一刻も早い再開を要望されているが、今は感染拡大の収束が大きな支援策。状況を見ながら3次補正で観光業界や地域経済を支えたい」と語った。
同運輸局の調査によると、コロナ感染症の影響で道内の公共交通の利用とホテル・旅館の利用は昨年、5月の底から7月には「Go Toトラベル」のスタートなどで上向き、10月までは回復傾向。11月に入り、札幌市の警戒ステージ4措置や道の「集中対策期間」、札幌を目的とした「Go Toトラベル」の一時停止で減少に転じ、12月はさらに落ち込んだ。
5月の売り上げは、JRが前年同月比26%にとどまり、貸し切りバスが同9%、タクシー同26%、フェリー同11%と厳しい状況となった。10月はJRが同75%、貸し切りバス同74%、タクシー同81%、フェリー同79%にまで回復。11月はJRが同51%、貸し切りバス同71%、タクシー同60%、フェリー同62%と落ち込んだ。
また、観光庁による宿泊旅行統計調査では、ホテル・旅館の延べ宿泊者数は5月が前年同月比14・5%の実績で、10月は同75・2%、11月は同62・9%に減少した。
冬場の北海道を支えたインバウンド(訪日外国人旅行者)が見込めず、さっぽろ雪まつりも事実上、中止となり、道内の観光事業は厳しさを増している。道運輸局は補正予算や新年度予算を活用し安全安心の確保、観光事業者との連携など収益の回復・増加のためデジタル技術の導入経費の補助や鉄道車両の更新、新技術を活用した感染症対策などの新たな取り組みを進める。
















