全道新人大会で好成績 鵡川高軽音楽部の3人

全道新人大会で好成績 鵡川高軽音楽部の3人
入賞した(左から)岩倉さん、高橋さん、相馬さん

 鵡川高校軽音楽部の部員3人が、オンライン開催された全道高校軽音楽新人大会で好成績を収めた。岩倉アキラさん(17)=1年=がコピー部門で準グランプリに輝き、部長の相馬来心さん(16)=2年=と高橋咲来さん(15)=1年=のペアがオリジナル部門でベスト4に相当する奨励賞を獲得。高橋さんは大会のベストボーカリストにも選ばれた。3人は「全国や世界の人たちに届けることができてよかった」と笑顔を見せる。

 道内各地区で行われた予選を勝ち抜いた、コピー、オリジナル各部門それぞれ10組が出場。事前に撮影した動画を昨年末に配信し、審査を受けた。3人は昨年10月に行われた室蘭・苫小牧地区予選で優秀賞を獲得し、全道大会の出場権を手にしていた。

 コピー部門にソロで出場した岩倉さんは、ギターの弾き語りで洋楽を披露した。「楽しむこと、伝えること」を意識しながら20回ほど撮り直した作品を提出した。フィリピン出身で日本に来てまだ2年弱だが、「軽音楽部に入って、良い経験ができた」と実感を語る。

 オリジナル部門の2人は「ホモサピエンス」というバンド名で出場。ピアノを担当する相馬さんが、アプリで読んだ恋愛小説を基に作詞・作曲した曲を高橋さんが歌った。「聴いている人に届けられるようなメッセージやフレーズを考えて、メロディーに乗せた。時間をかけて作ったけれど、すごく『やってよかった』という達成感がある。こんな賞を取れるようなすてきな部活動になると思っていなかった」と相馬さん。高橋さんも「自分自身が主役のつもりで、歌詞、曲を一つの物語、自分の物にして心を込めて歌うことができた。(ベストボーカリストにも選ばれ)一番のご褒美と言える賞」と喜びもひとしおだったようだ。

 今後について、岩倉さんは「音楽初心者の人たちも引っ張りながら、ライブも開催し、いろんな人に見てもらいたい」と希望を語り、高橋さんは「この先の大会で、バンドでも賞を取れるように頑張っていきたい。将来にこういう経験が生かせるような部活動になれば」と青写真を描く。相馬さんは「自分が『この部にいてよかった』『また一緒にやりたい』と思えるような活動にしたい。演奏を目でも耳でも楽しみながら、一緒に成長を感じていけたら」と思いを広げた。

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