車両や住宅へのすす被害 市、14年ぶり調査へ

車両や住宅へのすす被害 市、14年ぶり調査へ
自動車に付着した細かいすす(苫小牧市提供)

 苫小牧市内の車両や住宅に黒い斑点状のすすが付着する被害が、長年にわたり発生してきたことを受けて、市は14年ぶりにすすの成分分析調査を実施することを決めた。すすが採取され次第、民間検査機関に依頼する方針。過去にも5回調査を実施したことがあるが、発生元の究明には至っておらず、精度の高い分析で原因を探る考えだ。

 市によると、すすの付着は1995年に、販売車の保管場所「モータープール」の車両約5000台に極めて小さな黒い物質が点々と確認されたのが最初。この時は住宅20戸の門柱やベランダなどにも1~2ミリ程度の黒い付着物が発見された。

 その後も96年に約9500台、2001年に3000~4000台、03年には約5000台の車両に被害があった。住宅戸数は分かっていない。モータープールの事業者や市民からの苦情は16年に11件、17、18年に各2件、19年に7件、20年に2件寄せられた。

 すすの原因は、工場や船舶の煙、海外での森林火災などさまざまな要因が考えられ、市は1995~2007年の間に5回、道立工業試験場(現・道立総合研究機構工業試験場)などに成分分析を依頼した。その結果、1996年の発生は苫小牧港・西港で実施された道総合防災訓練で、燃やされた灯油から発生したすすの可能性が高いと推測されたが、それ以外の年は原因が分からなかった。

 市は最後の調査から14年が経過し、検査技術の精度も向上したと考えられることから、今年の調査を決めた。過去に被害があったモータープールの事業者を主な対象に、昨年12月から異常の有無の聞き取りを実施しているが、これまでに付着は確認されていないという。市環境保全課は「長年の被害の原因究明に努めたい」としている。

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