むかわ町 天理教胆振分教会と協定 災害時、施設を住民に開放

災害時における協定を締結した天理教胆振分教会の笹田会長(右)と竹中町長

 むかわ町と天理教胆振分教会は28日、災害時における施設利用に関する協定を結んだ。同日町長室で行われた締結式で、竹中喜之町長と同分教会の笹田道継会長が協定書を交わした。

 協定は、避難を伴う災害時に、町内福住にある同分教会の所有する昨年新設した神殿と旧神殿、宿泊施設にもなっている会館を地域住民に開放し、安全確保を図ることを定めた。各施設とも新型コロナウイルス感染症対策に配慮し、広々としたスペースを確保しているほか、会館は個室、調理場なども備える。「災害時においては非常に心強い施設」(町総務企画課)になることが期待される。

 締結式で、竹中町長は「復興計画に基づく胆振東部地震からの復興を具現化していかなければならない。震災復興と新型コロナ感染症対策などさまざまな役割がある中で、地域にとってまた一つ厚みを持った協定」と謝辞を述べた。

 天理教では、全国各地の災害時に救援隊を出動させ、ボランティア活動に当たるなど地域の奉仕にも力を注ぐ。同分教会の笹田会長は「今回、協定を結ぶことを大変うれしく思う。むかわ町の目指す災害に強いまちづくりに協力していけたら」と約束した。

 町が今年度、包括連携、災害などに係る協定を結んだのは今回で8例目。災害時の施設利用では町内鵡川地区の寺院でつくる「鵡川仏教会」とも協定を結んでいる。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る