苫小牧工業高等専門学校創造工学科の5年生5人が卒業研究の一環で、苫小牧市の観光案内動画を製作した。路線バスでお薦めスポットに足を運んでもらう想定で、インバウンド(訪日外国人旅行者)目線も意識して3分以内にまとめ、英語版も作った。「地域の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と5人。2月1日から3月1日まで同動画へ誘導するQRコードをバス停5カ所に表示してPRする。
5人は同科のフロンティアコースに所属しており、観光をテーマにした卒業研究は「QRコードで苫小牧を知ろうプロジェクト」。2019年10月に動画製作の準備に着手し、同12月、道の駅ウトナイ湖(植苗)で実施した観光客インタビューで外国人も苫小牧観光に訪れていることを知ったが、まちに対する認知度は低く、リーダーの杉村豪太さん(20)は「情報発信の必要性を感じた」と語る。
動画は4本。製作の趣旨を伝える1本と▽海の駅ぷらっとみなと市場▽道の駅ウトナイ湖▽回転寿司クリッパーの3カ所について、それぞれ路線バスでの行き方を含め、学生が熱っぽく案内する計3本で構成される。
例えば、道の駅ウトナイ湖の動画は最寄りバス停の「ウトナイ湖」前から、はちまき姿の学生「ごーちゃん」が、道の駅まで歩いて向かう場面からスタート。名物の豚まんや湖のハクチョウ、展望台の景色について、効果音やキャプションを入れたテンポ良い編集で紹介していく。
校内で実施したアンケート(学生約280人が回答)を基に動画の視聴傾向も分析した。3分以内に編集したのは「3分以内なら見る―と答えた人が3分の2を占めたため」と5年生の阿部有馬さん(19)。北海道地区高専英語プレゼンテーション大会個人の部で優勝経験もある杉村さんが英会話のスキルを生かし、インバウンド向けにそれぞれ英語版も製作した。
広報戦略を練る中、市内のバス停の多さに着目。バス停にQRコード付きの掲示物を設置し、動画広告に誘導するアイデアを考案した。市やみなとオアシス苫小牧運営協議会(事務局・苫小牧港管理組合)、道南バスなどの協力も得て、動画製作を進めた。
QRコード入り広告を付けるバス停は▽苫小牧駅前▽フェリーターミナル▽ぷらっとみなと市場▽大成小学校前▽ウトナイ湖―の5カ所。動画の中で紹介した飲食店に立ち寄り「動画見ました!」と伝えると、数量限定でプレゼントももらえるようにした。
杉村さんらは「観光客増加やバスの利用促進、英語の勉強などいろんな形で波及したら、うれしい」と期待を寄せる。
















