地球の公転周期などにより124年ぶりとなる2月2日の節分。苫小牧市内の幼稚園や高齢者デイサービスなどでは、豆まきなどを楽しむ光景が広がった。一方、市内の神社や寺院は、新型コロナウイルス感染防止のため豆まきを中止し、関係者のみで節分の神事や法要を執り行った。
市内の幼稚園や保育園は、多くが感染症対策の一環で園児をホールに集めず、クラスごとに分散して豆まきを行うなどの対応を取った。
認定こども園苫小牧もも花幼稚園(土肥浩美園長)では、職員が扮(ふん)した鬼が各クラスを回った。突然現れた鬼に園児らは叫び声を上げるも、鬼が来たときのために用意した紙を丸めた「豆」を手に「鬼は外!」と勇敢に立ち向かった。鬼が降参して逃げて行くと、全員で「やったー!」と喜び合った。
年中組の三幡由莉ちゃん(4)は「鬼は怖くなかったよ。思い切り豆を投げた」と話していた。
しらかば町のデイサービス施設「宅老所昭ちゃん家(しょうちゃんち)」でも同日、利用する高齢者が豆まきを楽しむイベントを行った。スタッフが扮する赤鬼が登場すると、施設内は大盛り上がり。高齢者は鬼に力いっぱい豆をぶつけながら、今年1年の家内安全と厄よけを願った。
一方、神社や寺院では毎年、市民らを集めて厄払いと招福を祈る節分の神事や法要を行っていたが、コロナ下の今年は出席者を制限。音羽町の法華宗妙見寺(末澤隆信住職)は法要を関係者のみとし、豆まきは中止。厄よけの祈祷(きとう)は実施したが、密を避けるため事前予約制で午前と午後に分散させた。
同寺の豆まきには毎年、100人超の市民らが参加。断念した今年も訪れた人に少しでも楽しんでもらいたいとの思いで、寺院内に鬼の人形を置き、祈祷を受けた人に豆をぶつけてもらうという趣向を凝らした。
また、市内高丘の樽前山神社は神事の「福豆撒(ま)き」を関係者のみで実施した。例年、数百人の市民が訪れる伝統行事だが、今年は密を避けるため一般開放を中止。約20人の年男が社殿で厄払いの祈願をした後、境内で豆まきをした。
禰宜(ねぎ)の鎌田孝幸さん(50)は「市民の皆さんもぜひ、ご自宅で豆をまいて苫小牧から厄災を払ってほしい」と話した。
















