「集団」「個別」2方式で 白老町 ワクチン接種、準備本格化 

「集団」「個別」2方式で 白老町 ワクチン接種、準備本格化 
新型コロナワクチン接種対策室を置く白老町健康福祉課

 新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、白老町も本格準備に入った。庁内の関係部署で構成する対策室を設置し、4月以降に高齢者を優先して始める住民接種の体制づくりに急ぐ。接種は公共施設を会場にした集団、医療機関で行う個別の2方式で実施。3月中旬から接種券を発送する予定だ。

 集団接種は複数会場で

 任意のワクチン接種は公費負担で行い、2月中旬から医療従事者、4月から65歳以上の高齢者を優先に順次接種を進める。医療従事者を除く住民への接種は、市町村が担う。

 実施に向けて白老町は1月21日、新型コロナウイルスワクチン接種対策室(室長・久保雅計保健福祉課長)を設置。保健福祉課や高齢者介護課、町立国保病院の職員26人態勢を整え、準備に動いている。

 現段階の計画によると、接種は集団、個別の2方式を採用。集団接種の場は公共施設とし、町内に複数会場を設定。町立国保病院、生田病院、藤田内科クリニック、北海道リハビリテーションセンター診療所の地元4医療機関から医師や看護師を確保し、会場ごとに日を変えて行う。個別接種は、基本的に町内の医療機関で実施する。

 集団、個別の選択は、接種を受ける人が自ら決める。集団接種を希望する人は、町が3月に開設予定の専用ダイヤルで予約を入れ、個別接種の場合は各医療機関に申し込む。予防接種は3週間の間隔を開けて2回行うため、1回目の接種時に会場で2回目の予約手続きをしてもらう。

 3月中旬から接種券

 対策室は3月中旬から約7800人の高齢者へ接種券と案内文書を発送。4月以降に基礎疾患のある人を含む一般住民の約8600人に順次、接種券を送る。

 国が最初に自治体へ配分するワクチンは、米ファイザー社製でマイナス75度での保管が必要となる。このため、国は保管用の冷凍庫を調達し、各地域の人口に応じた台数分を自治体へ送る計画だ。白老町には3月と5月に1台ずつ送られる予定で、対策室は設置場所を検討している。

 高齢者施設の入所者や16歳未満への接種態勢、ワクチンの配分時期など情報不足に苦慮しながらも、久保室長は「国が示す実施方針やスケジュールなどの情報収集に努め、社協や民生委員などとも連携し万全な態勢を築きたい」と言う。今後、町民からの問い合わせを受ける専用ダイヤルを開設するほか、「広報や町ホームページも利用し住民に情報を発信していきたい」としている。

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