感じた「難しさ」「達成感」 鵡川高校 職業体験の成果報告

感じた「難しさ」「達成感」 鵡川高校 職業体験の成果報告
職業体験の成果を発表するグループ

 鵡川高校(三村素道校長)は3日、地元企業と連携して進める職業教育「デュアルシステム」の報告会を開いた。昨年10~12月の約3カ月にわたって職業体験(インターンシップ)に参加した生徒たちが、職場で経験したことや感じたやりがいなどを発表した。

 同校は今年度から、生徒の資質・能力の向上、勤労観や職業観を育んでもらおうと、地域と共同して中長期的にわたる職業体験を実施。今回は課題学習「チャレンジスタディ」でグローカルコースを選択する1、2年生48人が町役場や学校、企業など9事業所で体験を積んだ。

 報告会は12グループに分かれて行った。このうち中学校で実習に当たったグループは、授業をすることの難しさや生徒とのコミュニケーションの大切さ、授業以外の事務的な作業など教員の仕事について紹介。町観光協会を訪問したグループは、商品の写真撮影やオリジナルTシャツの製作を体験し、「どうしたらみんなに喜んでもらえるか、売れるのか。予算も考えながら生地やデザインを決めなければいけない」といったエピソードやそこで得た達成感を語った。町役場で職業体験に参加したグループは、新型コロナウイルス感染症対策や空き地対策といった施策を考案し、模擬議会に提案した体験について発表した。

 講評した町役場総務企画課の梅津晶主幹は「長期間にわたる内容を、決められた時間でまとめて発表する難しさを感じ、学んだと思う」とし、「話し上手、話し好きがコミュニケーション能力とは限らない。周りを察知することや、この人と一緒にいたいと思わせるようなことができるのも、一つのコミュニケーション能力だと思う」と今後の成長に期待を寄せた。

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