「希望を」生徒全員のメロディーをオリジナル組曲に 明野中の榊教諭と2年生

「希望を」生徒全員のメロディーをオリジナル組曲に
明野中の榊教諭と2年生
榊教諭(左)が編曲した楽曲を聞く生徒たち

 苫小牧明野中学校で音楽を担当する榊姫名教諭(40)と2年生約90人が、オリジナルの組曲「梅の花のように」を作曲した。コロナ禍でも前を向いて進んでいこうと、音楽の授業で集めた生徒全員のメロディーを一つにまとめた。和とクラシックの要素が感じられる曲調で、榊教諭は「思うように生活できない状態が続くが、厳しい冬の後には春の訪れがある。生徒たちにはこの曲を通じて希望を持ってほしい」と願いを話す。

 市内の中学校はコロナの影響で昨年以降、体育大会や合唱コンクールが相次いで中止となるなど、生徒たちの活動が一部制限されている。こうした状況に「生徒たちの気持ちが明るくなり、音楽の良さを感じてもらえたら」と榊教諭が今回の取り組みを発案した。

 2学期に行われた音楽の授業で生徒一人一人が考えた短いメロディーを集め、榊教諭がアレンジを加えながら一小節ずつつなぎ合わせた。3クラスにそれぞれ「希望」「躍動」「歓喜」と曲名を付け、これらを合わせた組曲にしている。

 3学期に入って間もなくの音楽の授業で生徒たちに初披露。4日の授業では、曲に対する生徒たちの印象などが紹介された。榊教諭は生徒と一緒に完成させた曲に「コロナの影響を嘆くのではなく、今できることを精いっぱいやってほしい」と期待を込める。

 2年の小寺和仁さん(14)は「(既存の曲を聞く)他の授業よりも楽しかった。さらに自分たちだけの曲という親近感や特別さを感じた」と喜ぶ。井上真愛さん(14)は、行事などクラスが団結し合う機会が減っていたことを挙げ「一人一人の作った旋律がまとまっていて2年生全体が一体になっているような感じがした。すごく良い曲」と笑顔で話した。

 学校側は、曲づくりに携わった2年生たちが卒業する際の式典で使用することも考えたいとしており、生徒たちにとっても掛け替えのない時間になったようだ。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る