登別市の登別温泉にある巨大からくり人形の閻魔(えんま)大王像と、鎮座する閻魔堂がリニューアルされた。
閻魔大王像は1993年、地獄まつりの第30回記念事業として、登別観光協会(現登別国際観光コンベンション協会)が温泉街に設置。繊維強化プラスチック製の像の高さは5・2メートルあり、定時になると、両手を動かしたり、穏やかな顔つきを鬼の形相に変えるからくり仕掛けが観光客に親しまれていた。
しかし、設置から長い年月を経て像や、鉄骨・鉄筋コンクリート造りの閻魔堂が老朽化したため、協会は今年度、大掛かりな改修工事を実施。今月に入り完了したことから、一般公開を再開した。
閻魔大王像はからくり装置の修理で元の動きを取り戻し、衣装も従来のオレンジ色から緑色へ新調。閻魔堂も屋根の補修や壁の色の塗り直しで新しく生まれ変わった。
新型コロナの影響で、かつてないほどの打撃を受けている登別温泉。ウイルス退散―と、リニューアルの閻魔大王がにらみを利かせている。

















