苫小牧工業高等専門学校(小林幸徳校長)は4日、創造工学科フロンティアコースの1期生となる5年生の研究発表会を開いた。同コースは起業人材の育成を目的に、2016年度に新設。13人が「ICT(情報通信技術)を活用した小学生の学習支援」などに関して研究する3グループに分かれ、約1年間かけて取り組んだ研究の成果を一人ずつ発表した。
学生たちは、教授が挙げた19テーマからそれぞれが希望するテーマを選択し、グループで研究をした。
このうち「糖尿病患者にむけた低糖質スイーツの製法開発」を選んだ学生3人は、機械系、応用化学・生物系、電気電子系が専門。甘味料の種類や血糖値研究など各自がテーマに沿った別々の課題を持ち寄り、札幌市内の企業と連携して低糖質のスイーツ開発を進めた。
この日は、1週間前にレシピが完成したという低糖質ロールケーキの試作品を配布。低血糖食品の商品調査結果や甘味料の希釈実験成果などを発表した。
会場には4年生や苫小牧市などの関係者も訪れ、発表に耳を傾け、「市場へのアプローチ方法は」などと活発に質問していた。
発表した佐山遥紀さん(19)は「新型コロナウイルスの感染拡大で、商品販売や病院などへの提供ができず、研究が思うように進まなかった。今後も個人的に、研究を続けて完成させ、販売を目指したい」と抱負を語った。
フロンティアコースでは、必修科目の「フロンティア研究」で学生自身が課題を発見、解決する実学を重視。専門分野が異なる5人程度がグループを組み、大学や自治体、協力企業と連携しながら一つのテーマを研究する。学生たちは4年生の10月から準備を進め、5年生の7月に中間報告会、12月に研究論文の第1案を提出。翌年1月ごろに研究発表会を開き、論文を出す。
















