大舞台で記録に挑戦―駒大苫スピードスケート部 来週、全国高校選抜競技会

大舞台で記録に挑戦―駒大苫スピードスケート部 来週、全国高校選抜競技会
全国選抜大会に出場する駒大苫スピードスケート部のメンバー

 駒大苫小牧高スピードスケート部は20、21両日、帯広市の明治北海道十勝オーバルで開かれる第11回全国高校選抜競技会に出場する。同部からは女子5人と男子4人が出場して今季終盤の大舞台で好記録を目指す。鮫川友希新主将(2年)は「全員が自己ベストを更新することが目標」と意気込みを語った。

 大会は男女別、距離別で男子6種目、女子5種目が行われる。

 1月に長野県で開かれた全国高校総合体育大会(インターハイ)が終わり、部活動を締めくくった3年生の女子3人が引退。チームのまとめ役を新たに務めることになった鮫川主将は「前主将の清水彩花先輩のように締めるときは締める、めりはりがある部を目指したい」と意気込む。

 インターハイでは1000メートル11位、1500メートル10位だった。見えた課題は調整力といい、日ごろの練習から全力を出し切ることで不安の払拭(ふっしょく)に努めている。「インターハイでは準備不足が不安につながったので、満足のいく練習で自信を持って臨めるようにしたい」と話す。

 出場する1000メートルと1500メートルでは3位以内を目標にする。「フォームもさらに低い姿勢を保てるように意識して、選抜大会では表彰台を狙う」と抱負を語った。

 インターハイの女子3000メートルで自己ベストの4分22秒62で3位に入った森野こころ(同)は選抜大会では「インターハイからいい感覚で滑ることができているので、優勝を目指す」とたくましい。

 フォームの改善に成功したことで調子を上げてきた森野。手足の動きの連動性が増して、無駄な動作がなくなった。「まだ余計な力が入ることがあるので、力を抜くべきところは脱力できるように練習している」と余念がない。

 インターハイ女子1500メートルでは今季ベストの2分5秒80で、自己ベストにコンマ数秒まで迫った。「1500メートルも選抜大会で更新を目指す」と意欲的に語った。

 1年生では手束柚杏が1500メートルと3000メートルに出場する。インターハイ女子3000メートルでは自己ベストの4分44秒48をマーク。順位こそ22位だったが、「手応えがありました」と納得の表情を浮かべた。

 ラップタイムの維持を得意とする半面、序盤の加速を課題としている。具体的には3000メートルでは最初の200メートルを22秒以内で通過する目標を立てている。「スタートで体の重心が外に逃げる癖があるので、真ん中に保てるように練習したい」と調整のポイントを絞る。田畑真紀監督は「ガッツのある滑りは見ていて気持ちがいい。選抜大会では上位を狙ってほしい」と激励する。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る