苫小牧市内では今年度、小中学生のインフルエンザ感染ゼロが続いている。市教育委員会によると、1月末時点で学級閉鎖の発生はなく、統計が残る2001年以降では初めて。新型コロナウイルスの感染対策でマスク着用や頻繁な手洗いとアルコール消毒、換気を各校で徹底していることが奏功しているようだ。
苫小牧保健所管内(東胆振1市4町)の感染者は、流行期を迎えた11月以降、1定点医療機関当たりの報告で0人が続く。同保健所は、コロナに対応する新しい生活様式の習慣が「インフルエンザの予防に効果を上げている」と指摘し、継続した対策を呼び掛ける。
市教委によると、インフルエンザが原因の学級閉鎖は例年11月以降に発生し、12月から翌年2月がピーク。15~19年度の発生件数(4月~翌年1月末まで)は全39校中11~26学校で18~92学級となっている。判断は各学校長に委ねられているが、クラス内で2割の感染が目安になっている。
市内の各小中学校では、新型コロナ対策費として割り当てられた200~400万円の財源を活用し、空気清浄機や効率的な換気のための扇風機などを導入。対策に試行錯誤しながら教育活動を行っている。
このうち苫小牧北星小学校(一谷浩之校長、児童数312人)は、空気清浄機を16台購入し、全通常学級などに配置。各教室の出入り口付近に「教室に入る前に手を洗いましょう」と張り紙を掲示して対策を進める。4年2組を担当する間山啓江教諭(46)は「昨年は学級閉鎖になったが、今年はない。風邪も少ない印象だ」と語る。
苫小牧啓明中学校(大橋祐之校長、生徒数312人)は室内換気用で扇風機を約40台購入し、各教室と体育館に設置した。3者懇談時はパーティションで飛沫(ひまつ)の拡散を最小限にするなど予防も徹底。進路指導主事の真下裕之教諭(41)は、こうした取り組みの成果から学級閉鎖に至るようなケースがないことを歓迎。特に受験期を迎えた3年生に対しては「最後の受験指導をする機会も確保できる」と話している。
















