苫小牧署管内20年刑法犯 平成以降最少の751件、空き巣減少「巣ごもり」影響か

苫小牧署管内20年刑法犯 平成以降最少の751件、空き巣減少「巣ごもり」影響か

 苫小牧署管内(東胆振1市4町)の2020年刑法犯認知件数は751件(前年比419件減)で、平成元(1989)年以降最少となり、初めて3桁台にとどまった。2003年の4408件をピークに減少傾向が続き、20年は6分の1以下となった。構成比が最も高い窃盗犯が大きく減少したことが要因で、新型コロナウイルス感染防止のための「巣ごもり」が万引きや空き巣、自転車盗の発生を抑えた可能性もある。

 最も多かった窃盗犯は480件で、前年比294件減と4割近く減少した。このうち万引きや車上狙いなどの非侵入窃盗が342件(同139件減)、空き巣や事務所荒らしなどの侵入窃盗72件(同62件減)、自動車や自転車などを盗む乗り物盗66件(同93件減)だった。

 殺人や強盗などの凶悪犯は6件(同3件減)、暴行や傷害などの粗暴犯は70件(同68件減)、詐欺や横領などの知能犯は27件(同25件減)などだった。一方、暴行を伴う強制わいせつは8件(同6件増)、公然わいせつは22件(同4件増)と増加した。

 同署の中谷錠司副署長は「市民の防犯意識が向上していることや、コロナで外出機会が減ったことも背景にあるのでは」とみる。「1000件以下となったのは喜ばしいが、中には増えた犯罪もある。今後も検挙率の向上、犯罪抑止に向けて積極的に取り組んでいく」と話す。

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 特殊詐欺は9件あり、被害総額は1271万9996円に上った。うち5件がキャッシュカードをだまし取って現金を引き出す預貯金詐欺で、被害額は約955万円。残り4件は全て架空請求詐欺で316万円の被害があった。

 預貯金詐欺は、金融機関職員などを装い「還付金がある。手続きにはキャッシュカードが必要」「口座が犯罪に利用されている。カードの交換が必要」などと電話して暗証番号などを聞き出し、自宅を訪れてカードや通帳をだまし取る手口。

 同署によると、未遂を含め最近増えて来た架空請求詐欺の手口に通称「テクニカルサポート詐欺」がある。自宅のパソコンやスマートフォンでウェブサイトを閲覧中、ウイルス感染を装った警告画面が表示され、画面記載の電話番号に電話させてウイルス除去費用を電子マネーで支払わせるといい、同署が警戒を強めている。

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