むかわ町の第2次まちづくり計画の策定作業が大詰めだ。分野横断的に取り組む地方創生、まちなか再生などの重点プロジェクトを含む計画案がまとまり、10日には町長の諮問機関のまちづくり委員会(奥野恵美子委員長)が内容を了承。町は住民説明会を18日に穂別、19日に鵡川地区で開いて町民の意見を求める。3月開会の町議会定例会に提案して議決を目指す。
第2次計画は2021年度から10カ年の基本構想と5カ年の前期基本計画で成る。12年度にスタートした現行計画が今年度で満了となるため、年度内に策定する。18年の胆振東部地震に伴う復興計画や既存の総合戦略、都市計画などの個別計画を集約、反映させた最上位計画の位置付けだ。
2年越しの策定作業は最終段階で、計画のベースとなる町の人口(昨年12月末、7735人)は30年に7158人、40年に6228人と想定。国立社会保障・人口問題研究所がまとめた将来推計値の1・2~1・5倍を展望する。町存続には少子化、人口減少対策が不可欠なことから、重点プロジェクトは施策群にそれらを含む地方創生、まちなか再生、タウンプロモーションの三つとし、優先的に注力する。
このうち地方創生は恐竜・化石を生かしたまちづくりや子育て環境の充実、まちの将来を担う人材育成に係る施策を展開する。まちなか再生は鵡川、穂別両地区の市街地活性化などが柱。タウンプロモーションは地域ブランドの活用、”魅せる”情報の発信などで地域イメージとブランド価値の向上などを目指す。
計画の基本的な政策・施策体系は、子育て・医療・福祉、安全・環境・暮らし、産業・観光・交流、学び・文化・スポーツ、コミュニティ・行政の枠組みで五つの基本方針を設定。移住・定住支援や子育て支援環境の充実、地域防災力強化、持続可能な農業の推進、新規起業などによる雇用確保、高校魅力化対策の推進などを盛った。
町は、第2次計画案の住民説明会を穂別地区は18日午後6時半から穂別町民センターで、鵡川地区は19日午後6時半から四季の館たんぽぽホールで開く。町民に内容を説明して意見や提言を求める。策定に携わるまちづくり委員会は、町民の意見を踏まえて3月に町長に答申することになる。

















