1月に苫小牧港外貿コンテナ事業協同組合から株式会社に組織変更した苫小牧国際コンテナターミナルは4月以降、苫小牧港・東港の国際コンテナターミナル(苫小牧市弁天)の指定管理者を担うべく、急ピッチで準備を進めている。コロナ禍で港湾物流は停滞気味だが、同ターミナルは道内港湾の国際コンテナ取扱量の7割を占める海の玄関口。関係者は一層の利便性向上へ決意を新たにしている。
同社は1997年4月からコンテナヤードの荷役管理を担ってきた外貿コンテナ事業協同組合が母体。苫小牧栗林運輸、ナラサキスタックス、北旺運輸、苫小牧埠頭、苫小牧北倉港運の同組合構成5社を株主に1月13日付で発足した。資本金1000万円。
近年のコンテナ貨物取扱量急増に対応するため、苫小牧港管理組合などと協議を重ねた結果、従来の協同組合方式より経営の効率化、組織体制の強化を図れる―とみて、株式会社化を決断した。
10日に市内で開かれた苫小牧港管理組合議会で、すでにターミナルの運用実績があり、安定して業務を遂行する体制も整っているとし、同ターミナルの初代の指定管理者として承認された。期間は2021年4月1日から24年3月31日。
新年度からコンテナ荷役機械・ガントリークレーン3基を含めたターミナル内の設備の運用、管理などに当たる。現在、管理組合と業務内容に関する協定書の締結に向けた準備を進めている。
新型コロナウイルスの影響で、同ターミナルの20年のコンテナ取扱数は過去最多だった前年を2・3%下回る26万7113個(20フィート換算)。消費税率引き上げの反動減に見舞われた14年以来6年ぶりの前年割れとなり、21年に入ってもコロナ禍による物流停滞は続いている。
4月から新会社の社長を務める北洋海運(苫小牧市元中野町)の上遠野(かとうの)護相談役(62)は「これまでの流れ、経験を基に持続可能な苫小牧港として発展を目指す」と意気込む。
相談役に就任するナラサキスタックス(同)の秋元茂樹会長(65)も「入港しやすい体制づくり、効率的な運営に努める」と話す。
従業員は当面、6人体制。将来的には株主構成会社の出向者だけでなく、同社独自での雇用も検討する。上遠野相談役は「優先順位を付け、会社として今、何をすべきか考えながらかじ取りをしたい」としている。



















