記者コラム 風 氷 濤

記者コラム 風 氷 濤

 かつて王子軽便鉄道「山線」が工場とこの地域を結んで走るなど、苫小牧とゆかりの深い支笏湖地域。開催中の千歳・支笏湖氷濤まつり(23日まで)の氷像製作工程を聞けば実に興味深いものだ。丸太や鉄パイプの骨組みに漁網や農業用ネットを掛け、ノズルやスプリンクラーで湖水を噴霧する。ノズルの位置が近過ぎれば水圧で氷に穴が開く。遠ければ氷が太らない。気温も低過ぎれば噴霧した水が骨組みに付く前に凍結する。兼ね合いが難しい。

 気温や風向きによって氷の付き方は変化。製作スタッフは氷像づくりの要諦を熟知しており、気象状況を判断して一気に氷を大きくしたり、反対に噴霧をやめたりする。

 人と自然との共同作業と言っても過言ではない芸術。人の思い通りにはいかないが、雪像や氷の彫刻のように人が技術で生み出す造形とは違う魅力がある。今年は新型コロナウイルス感染対策を徹底して開催中。屋外だが、訪れる際はマスクをお忘れなく。(平)

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