むかわ町 無料アプリ導入へ  防災情報やイベント告知も

むかわ町 無料アプリ導入へ  防災情報やイベント告知も
むかわ町で導入に向けて準備を進めている情報発信アプリ

 むかわ町は来年度、地域での生活や防災、行政のイベントなどの情報を提供するためのスマートフォン向け無料アプリ「JC―Smart」を導入する。現在、町内で使用されている防災無線や画面付きの告知端末と併せて活用することで、地震や津波などの災害時に必要となる情報収集手段を多様化する仕組みを構築していく考えだ。

 新たに導入するアプリJC―Smartは、イベントや行政からのお知らせ、天気予報など普段は地域密着型の情報通信としての利用が可能。災害時においてはハザードマップとして活用できるほか、全地球測位システム(GPS)を使った避難経路の案内、緊急時の安否確認機能などを搭載した「防災アプリ」として役立てることができるという。

 町は、アプリJC―Smartの「むかわ版」の開発について、すでにジャパンケーブルキャスト(本社東京都)と開発に向けて調整中。道内では釧路管内厚岸町、後志管内喜茂別町、空知管内月形町など5自治体が同様のアプリを導入しており、先進事例を参考に5月ごろの供用開始に向けて準備を進めている。

 町によると、町内における現時点の行政の情報発信手段は地区で異なり、鵡川地区は防災無線を使用。穂別地区は光ケーブルを利用した画面付きの告知端末を各世帯において対応している。しかし、防災無線は住民から「家の中では聞き取りにくい」との声が寄せられており、穂別地区の告知端末については整備した2008年からすでに年数が経過し、老朽化による故障が相次いでいる。

 アプリは全町民に周知するが、穂別地区でスマホを持たない世帯については告知端末を更新する方向で600台ほどを想定している。

 町地域振興課は「スマホのアプリで住民の生活に即した情報をどこにいてもタイムリーに見ることができるし、告知端末も今までより使いやすくなる」と期待している。

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