好条件と勧誘が決め手 トヨタ北海道元副社長石橋さんが進出の経緯語る-苫郷研公開講座

好条件と勧誘が決め手 トヨタ北海道元副社長石橋さんが進出の経緯語る-苫郷研公開講座
トヨタ北海道の設立経緯などを講演した石橋さん

 苫小牧郷土文化研究会(斎野伊知郎会長)は14日、苫小牧市美術博物館で第35回市民公開講座を開いた。元トヨタ自動車北海道副社長の石橋弘次さん(75)が「トヨタ北海道 事始め」の演題で講演。市民約70人が耳を傾けた。

 石橋さんは苫小牧東高、北海道大学法学部卒業後、1967年にトヨタ自動車に入社。人事や購買の部門を歴任し、91年2月の設立前からトヨタ自動車北海道の立ち上げに参画した。2004年6月から同社副社長、10年6月に同社顧問。07年11月から16年10月まで苫小牧商工会議所副会頭も務めた。

 講座では北海道進出について、1990年当時はバブル経済の盛りで「自動車の増産体制強化のため、工場の増設が必要だった」と説明。苫小牧は港湾が近く広大な土地があること、生活基盤があって人材が確保しやすいこと、鉄道や道路網などの交通インフラや産業が集積していることを挙げ、「好条件がそろっていた上に、地元の熱心な勧誘があったことが決め手だった」と振り返った。

 また、進出の構想段階では「別工場の位置付けだった」が、重要な決定を迅速に行うことなどを目的に、本社と対等な立場の別会社として発足した経緯を語った。

 歴代社長との交流にも触れ、元社長で経団連会長も務めた奥田碩氏から、苫小牧市博物館(現市美術博物館)での絵画展開催などについて「地元の人たちに好かれないと地元でやっていけない。よくやっている」

と褒められたことなどを明かした。

 石橋さんは「トヨタグループの一員として成長できたのは地元の助けがあったから。感謝している」と述べた。

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