安平町出身で駒大苫小牧高校卒の橋本聖子氏(56)が18日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長に就任したことで、地元の安平町や苫小牧市からも歓迎する声が上がった。一方で、開幕までの困難な道のりを思い、大変さを気遣う言葉も聞かれた。
安平町の及川秀一郎町長は同日、「女性活躍担当相も担っており、会長として適任なのは間違いない。難しい課題をクリアにでき、成功に向けて調整する能力を評価されたのだと思う。ご本人の決断を最大限応援したい」とエールを送った。
閣僚と兼職はできず五輪担当相は辞職したが、参院議員は続ける見通しで、「地元として胆振東部地震の被災地の支援にも力を貸していただき、心強く感じていた。非常に難しいかじ取りになるが、これまでの経験、人柄を含めて五輪の成功に導いてもらえたら。地元としても引き続き、全力で応援する」と期待を込めた。
苫小牧市の岩倉博文市長は「(聖子の)名前が表す通り、オリンピックの申し子のような方。大変な状況下での就任でご苦労はあるかと思うが、世界中のアスリートのため、楽しみにする世界中の皆さんのため、開催に向け頑張っていただきたい」と話した。
鈴木直道知事は「開会式まで残すところ5カ月余りとなる中、重責を担われることに心から敬意を表したい」とコメントを発表した。知事は「感染症対策をはじめ、解決すべき数多くの課題が残されており、準備に空白を生じることは許されない」と指摘した上で、「豊富な経験を生かし、アスリートの気持ちに寄り添い、国民の理解を得ながら大会の成功に向けて取り組んでいただきたい」と新会長に期待した。
一方、橋本氏は1月に自民党道連会長に就任したばかりで、地元選出国会議員としての活動ができるか心配する声も聞かれた。
苫小牧商工会議所の宮本知治会頭は「地域の身近な国会議員であり、火中の栗を拾うようなもので気の毒だ」と気遣いながらも「引き受けた以上、東京五輪の成功に向けて一生懸命取り組んでほしい」と願った。道連会長職の動向も注視する考えで「橋本氏が辞任した場合、道内経済界にとって非常に大きな損失になる」と述べた。
自民党道9区支部幹事長の遠藤連道議は「橋本氏本人はずっと『大臣の職責を全うしたい』と言っていた」と決断に至った心情をおもんぱかり、「森喜朗氏の後を継いでやれるのは橋本氏しかいない。決定した以上は五輪を成功させてほしい」と力を込めた。道連副会長として「会長が代わるかどうかは橋本氏の考え次第」と強調した上で「(橋本氏が会長を辞任した場合)今年ある衆院選をにらんで態勢を構築する」と話した。
















