厚真町は22日、医薬品の製造、販売などを手掛ける「日新製薬」(本社滋賀県甲賀市)と共に地元特産品のハスカップを使って開発した清涼飲料水「元気あつまる!ハスカップドリンク」を関係者にお披露目した。
町内では、2018年9月の胆振東部地震の影響でハスカップ畑のおよそ4分の1に当たる約8ヘクタール、約1万1000本分の木が被災。同社は19年6月に町と厚真産ハスカップブランド化連携に関する協定を締結以来、震災からの復興を後押ししようと、ハスカップをエキス化した清涼飲料水の開発を進めていた。
町総合福祉センターと甲賀市にある本社をオンラインでつないで行われた新商品の発表会で、宮坂尚市朗町長は「日本一の生産を誇るハスカップも震災で大きな被害を受けた。今後に懸ける思いを結集し、ハスカップの生産地として高品質なものを提供し続けられるよう使命感を持って頑張っていきたい」とあいさつした。
完成したハスカップドリンクは1本(50ミリリットル)当たり約20グラム(10~12粒分相当)の果実を使用。さっぱりとしているが、甘みもあって飲みやすく、ハスカップ特有の酸味も感じることができる。
同社の大橋淳一会長は「お客さまにハスカップの魅力をPRし、商品のサービス、提供に努める。厚真町を通じて北海道の地域の復興、発展に今後も貢献していきたい」と話した。
ドリンクは税込みで1本540円。町内事業所をはじめ、町外にある道の駅で販売を予定しているほか、ふるさと納税の返礼品として取り扱う。

















