むかわ町穂別地区3寺院と災害協定 住民の一時避難場所に

むかわ町穂別地区3寺院と災害協定 住民の一時避難場所に
災害時における施設利用に関する調印を交わした

 むかわ町と町内穂別地区にある3寺院は24日、災害時における施設利用に関する協定を結んだ。同日、穂別町民センターで調印式が行われ、竹中喜之町長と各寺院の関係者が協定を交わした。

 協定は、災害時などにおいて穂別地区にある真光寺、梅渓寺、本念寺の3寺院を一時避難所として利用できる―という内容。町によると、穂別地区の指定避難所は19カ所ある。

 調印式であいさつした竹中町長は「(2018年9月の胆振東部地震の)発災からマッサージケアや災害FMを通じて住民を元気づけるなど、地域に寄り添った取り組みをされていた」と感謝の意を述べ、加えて「防災減災の備えを固めていかなければいけない。近年多様化する自然災害において、さまざまな役割を持った避難所体制の強化に向けて厚みを増した心強い協定」と話した。

 真光寺の久保田真剛住職は「お寺というのは人が集まる場所としてつくられた。町と連携し、有効に使っていただき、震災に強いまちづくりに協力していきたい」と抱負を述べた。梅渓寺の五十嵐泰道住職は「まだお寺は復旧した状態ではないが、できる範囲で最大限の協力をしていきたい」とし、本念寺の金崎恵明住職は「一般の方々が苦しんでいる時に一緒に生きていける空間づくりが必要。2年前の震災を教訓にすぐに受け入れられる態勢をつくっていく」と意欲を示した。

 鵡川地区ではすでに「鵡川仏教会」に加盟する6寺院、「天理教胆振分教会」と同様の協定を結んでいる。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る