第9回女子日本アイスホッケーリーグ(通称・スマイルリーグ)ファイナルトーナメントが26日、帯広の森アイスアリーナで開幕した。苫小牧勢は準々決勝で道路建設ペリグリンが札幌インフィニティーズに10―1、トヨタシグナスは帯広クレインズレディースに5―0で勝利。8連覇中の西武プリンセスラビッツはVORTEX札幌アイスホッケークラブを15―0で圧倒し、Daishinも釧路ベアーズを4―3で退けて4強が出そろった。(石井翔太)
日本アイスホッケー連盟主催。北海道アイスホッケー連盟主管。
全国の9チームが出場。2次リーグまではAプールが4チームによるリーグ戦、Bプールが5チームのトーナメント戦を展開。2次リーグ各プールの順位に基づく組み合わせによるトーナメントで栄冠を競う。
道路建設は3位だった第4回大会を除いて準優勝7回。トヨタは第5、7回の2度、3位に入っている。
▽準々決勝
道路建設ペリグリン10―1札幌インフィニティーズ
▽得点者【道】ラック(細山田)黒須、早川、米山、高(水橋)鎌田(細山田)細山田、黒須、水橋(細山田、高)富田(米山)【札】佐藤(鈴木)▽GK【道】増原、中野【札】加藤
トヨタシグナス5―0帯広クレインズレディース
▽得点者【ト】獅子内(三浦、藤本)獅子内(志賀紅、志賀葵)桜井(志賀葵、三浦)桜井(志賀葵、藤本)藤本(佐藤)▽GK【ト】佐々木、酒井【帯】近藤、竹中
Daishin4―3釧路ベアーズ
SEIBUプリンセスラビッツ15―0VORTEX札幌アイスホッケークラブ
▽1回戦
札幌インフィニティーズ3―1高須クリニック御影グレッズ
― 道路建設・DF細山田、1ゴール3アシスト
札幌インフィニティーズに10―1で圧勝し、準決勝進出を決めた道路建設ペリグリン。中でもDF細山田が1ゴール3アシストをマークして活躍した。
「試合序盤は自分のプレーができなかった」と話すが、1ピリではシュートの狙いが定まらないこともあった。
2ピリは修正。足が動いていないことに気付き、ディフェンスをしっかりかわしてからシュート体勢に入ることでゴールにつながった。「余裕をもってシュートを打てるようになった」と納得した表情で語った。
この試合のゲームベストプレーヤーに選出された細山田。寺尾監督は「パスやスケーティングの速さ、守りでのハードワークはどれをとっても素晴らしい。欠点が少ない」とたたえた。
攻守での献身的なプレーでチームの初優勝に貢献する気構えだ。「この勢いで優勝まで突っ走りたい」と気合十分に話した。
―トヨタ・ GK佐々木 17歳の守護神、存在感示す
準々決勝で帯広クレインズレディースに5―0の完封勝ちを収めたトヨタシグナス。GK佐々木が堅守を発揮した。
トヨタは1ピリにFW獅子内の2ゴールでリードしたものの、2ピリはやや停滞ぎみ。ロースコアが続く展開となり、「1点でも入れられていたら流れが変わっていた」と今監督。「カウンターを受けて危ない場面もあったけれど、(佐々木)玲果のセーブに助けられた」と振り返った。
まだ17歳だがプレーは手堅い。身長155センチと小柄ながら巧みなスケーティングでシューターと向き合い、ゴール前混戦でのリバウンド処理も的確。佐々木は「ポジショニングはうまくいった」と語る。
「チームの目標である全勝に貢献できるように次の試合も無失点で守りたい」と次戦への意気込みも十分だった。
















