アイヌ民族の冬の山猟について学ぶ体験行事が2月27日、白老町の森野スキー場で開かれた。
一般社団法人白老モシリが企画し、地元や登別市の小学生と保護者ら15人が集まった。最初に子どもたちは、クチャと呼ばれる狩猟時の仮小屋の製作を体験。葉が付いたトドマツの枝を重ね合わせ、テント状にするクチャを作り上げた。
また、弓矢で獲物を仕留める冬の猟も疑似体験。エゾシカやヒグマに見立てた的を狙って矢を放ち、的に当たるたびに子どもたちの歓声が響いた。シカの皮を使い、山の斜面を滑るそり遊びも楽しんだ。
昼食時には持ち帰り用として、サケのオハウ(汁物)やイナキビご飯などアイヌ民族の食文化にちなんだ料理が配られ、登別市から参加した小学4年の工藤妃夏さん(10)は「アイヌ文化をよく知ることができて良かった」と話した。

















