講座修了者の試作販売会 アイヌ手工芸品大人気  白老

講座修了者の試作販売会 アイヌ手工芸品大人気  白老
講座修了者の作品が人気を集めた販売会

 白老町は2月27日、町主催の講座でアイヌ文様刺しゅうなどを学んだ町民らの手工芸品販売会を観光インフォメーションセンターで開いた。文様を取り入れたマスクやコースターなど布製品が飛ぶように売れ、試作品を出した町民らは今後、アイヌ手工芸作家として活動する。

 町は、国の地方創生推進交付金を活用したアイヌ手工芸担い手養成講座を企画し、2018年度から今年度にかけて開講。地元手工芸作家の岡田育子さん(刺しゅう)と河岸麗子さん(編み方)を講師に、延べ214人が技を学んだ。このうち12人が作家として取り組む意思を示したことから、町は講座修了者の活動を後押しするため、試作した商品の販売会を催した。

 会場には、アイヌ文様の刺しゅうを施したエコバッグや小銭入れ、コースター、マスク、眼鏡ケースなど布製品を並べて販売。多くの人が来場し、お気に入りの品々を買い求めた。

 好調な売れ行きに、出品した講座修了者らは今後の制作活動に意欲を高めた様子。町の担当者は、民族共生象徴空間(ウポポイ)を生かした観光のまちづくりや、アイヌ文化振興を下支えする人材としての活躍に期待を寄せていた。

 町は、作家として活動する講座修了者をバックアップするため、名刺やPR資料の製作を進めている。

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