道内7空港民営化完了 投資は遅れも  北海道エアポート

道内7空港民営化完了 投資は遅れも 
北海道エアポート
道内7空港の民間委託が完了し、記者会見に臨む蒲生社長

 北海道エアポート(HAP)は1日、稚内、釧路、函館、帯広、女満別の5空港の運営事業を開始した。すでに運営を受託している新千歳、旭川両空港と合わせて7空港での上下一体運営が本格始動し、これで道内の空港民営化(運営権一括民間委託)は完了した。

 開始したのは滑走路や誘導路、駐機場の運営、施設管理、保安防災などの空港運営事業。蒲生猛社長は同日、新千歳空港国際線ビル内で記者会見し、「空港経営は厳しいが、北海道の優位性を最大限生かし、一日も早く空港、北海道が元気になるようにしていかなければならない」と強調した。

 蒲生社長はまた、2020年度から5年間の中期事業計画の見直しに触れ、「投資額約1000億円のうち、(新たな設備導入に充てる)活性化投資は当初の600億円を3分の1以下に、滑走路修繕に掛かる費用も20%強をカットする」と修正内容を明らかにした。国際線ビル建設など1000億円の半分以上の投資は「後ろ倒しとなる」と述べた。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う新千歳の乗降客減少は、同社に深刻な打撃を与えている。20年の乗降客数は国内線が58・2%減の866万5563人。同3月下旬以降、一般乗降客ゼロが続く国際線は83・6%減の63万1983人と大幅に下落。ビル内のテナント料収益のほか、航空各社の減便で駐機料収入にも影響している。

 HAPは19年8月に北海道空港を代表企業に17社で、民営化のための特別目的会社として設立。同10月に国土交通省などと民間委託に向けた実施契約を締結した。契約期間は49年までの30年間。20年1月に7空港ビルの運営を一斉に開始し、6月に新千歳空港、10月に旭川空港で、それぞれ空港運営事業を開始していた。

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