苫小牧短歌クラブはこのほど、「十首選 先達の歌集を読む」をテーマとした講演会を市立中央図書館で開いた。講師を務めた市内在住の歌人出口明彦さんは、苫小牧ゆかりの歌人の作風や作品を解説し、短歌の魅力や奥深さを伝えた。
同クラブの総会と併せて実施。クラブのメンバーや関心のある市民など約20人が来場した。
出口さんは、戦前に苫小牧歌壇のまとめ役として活躍した原路明や、苫小牧の短歌界の隆盛を担う大きな柱となった宮口良朔など7人の歌人を解説した。
苫小牧短歌会の結成に尽力した小池豊子については「匂いに敏感で、その特異な感覚を伝えるすべに長けた歌人」と説明。歌集「草炎」から「持ち歩く鍵につけゐる小さき鈴わが生きの身の匂ひをまとふ」を紹介した。
宮口良朔については「教育の求道者で短歌も格調高い作品が多い」と評価。歌集「啓憤」から「年古りし樹齢の椴松(まつ)に択伐の極印打てば谷ふかく響(な)る」を取り上げ、「谷にこだまする音が聞こえてくるよう」と語った。
















