フェースシールド普及へ 加藤さん考案 飲食などで使用して 高校生ら協力 取り組み本格化 むかわ

フェースシールド普及へ 加藤さん考案 飲食などで使用して 高校生ら協力 取り組み本格化 むかわ
実際に作成したオリジナルのフェースシールドを装着し、機能を確認する高校生

 飲食を伴う場面での使用を想定した、新型コロナウイルス感染症を予防するオリジナルのフェースシールドをむかわ町内で普及させようと、町民有志らでつくる任意団体の取り組みが本格的に始まった。地元高校生や町民有志の協力を得ながら、町内の病院や高齢者施設で使用してもらうためのフェースシールドの増産を図っていく。

 一般的に使用されているフェースシールドは頭の位置で固定するタイプ。使用する際にシールド部分の閉め忘れの可能性があるが、オリジナルのフェースシールドは開けても自重で閉じるのが特徴。町内の自動車製造関連企業に務める開発エンジニア加藤浩見さん(60)が考案したもので、A4判のプラスチックシート1枚で1セット作れるため、費用も安価という。

 PRの皮切りとなった2月下旬、加藤さん自ら鵡川高校を訪問し、ボランティア同好会の会員らに作り方をレクチャー。生徒や教員が細かい手作業に悪戦苦闘しながら、1時間ほどかけてフェースシールドを完成させた。同好会会長の佐々木大空さん(16)=1年=は「型を作る部分はスムーズにいったが、組み立てを理解するまでに時間がかかった。まだまだ改良の余地があると思う」と振り返った。

 任意団体は今後、同好会のほかに町民にも作成に携わってもらおうと、3月下旬に鵡川、穂別の両地区で製作の体験会を開催する予定。加藤さんは「作った人たちの意見も取り入れながら、改良を加えていきたい」と話している。

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