生活の知恵伝えたい 千歳アイヌ協会の中村会長講演 千歳水族館

生活の知恵伝えたい 千歳アイヌ協会の中村会長講演 千歳水族館
講演する中村氏

 千歳市花園のサケのふるさと千歳水族館はこのほど、北海道アイヌ協会副理事長で千歳アイヌ協会会長の中村吉雄氏を講師に招き、「アイヌ文化と私」と題して講演会を開いた。曽祖父の代から200年にわたって千歳に居住する一族の中村氏は「若い時は働いて生活するのが精いっぱいだった。アイヌ民族の歴史を学び、民族の一員であることに誇りを持って生きている」と語った。

 館内のアイヌ文化コーナーのリニューアルを記念した催しで市民30人が集まった。中村氏は、アイヌ民族は文字を持たない先住民族だが、伯母の白沢ナベさんによって口承文芸が克明に記録され、後世に伝えられたと説明。千歳のアイヌ民族を取り巻く歴史を振り返った。

 今秋計画のサケを迎える儀式「アシリチェプノミ」で、サケ捕獲のため丸木舟「チプ」を30年ぶりに新造する。2月に樹齢250年のカツラを伐採したことに触れ、「マレク漁で生活し命をつなげてきた。千歳市や水族館の協力でサケ文化をはじめアイヌの生活の知恵を伝えていきたい」と文化継承に意欲を見せた。

 講演後、大水槽前で千歳アイヌ文化伝承保存会がムックリ演奏や輪踊りなどの「伝統芸能」を披露した。

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