学級新聞

学級新聞

 毎回多くの応募作が集まる全国小・中学校・PTA新聞コンクール。第70回の今年度は苫小牧北光小学校6年1組の作品が小学校学級新聞の部で最優秀賞に輝いた。

 このコンクールでは、30年ほど前の第39回で苫小牧勇払中学校1年B組、第40回で苫小牧東中学校3年4組の作品が、中学校学級新聞の部で最優秀賞に選ばれている。2年連続の全国一。それぞれ3000点以上の応募作から選ばれており、これだけの学級の中で一番の学級と評価されたともいえる。

 両学級の入賞作品は、記事で学校や郷土の課題を掘り起こし、グラフで調査結果を分かりやすく表し、見出し文字は定規を使って書いて美しく整わせ…と内容も見せ方も圧巻。そんな新聞を手掛ける生徒たちの目はきらきらと輝き、思春期の約40人を新聞作りを一つの柱にして束ねる担任の力量はすごかった。まだ学校週5日制の導入前、携帯電話もスマホもない頃のこと。影響は他校に広がり、市内のいろいろな学校がたびたび上位入賞するようになった。

 そんな流れを作った当時の生徒たちは今、40代。級友の絆は強く、新聞も読んでいることだろう。親になった人は学級新聞作りの技術をわが子に伝え、その1人が今回全国一の新聞を作った北光小の学級にいたりして…と楽しく妄想した。新聞作りで素晴らしい学級ができることを知る者として、手書きの学級新聞と新聞コンクールが長く続いていくことを願う。(林)

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