白老町は2021年度から、歯周病検診事業を始める計画だ。40歳から70歳まで10年刻みの節目年齢に達した町民を対象に、地元歯科医院での検診費用を補助する。歯周疾患を早期に発見し、高齢期にわたり健康の維持につなげる取り組みだ。
事業は、4月1日の基準日に40歳、50歳、60歳、70歳の節目年齢に達している町民を対象とする。町内8カ所の歯科医院で問診、歯周組織検査、歯科指導の歯周病検診を受けた際、費用の一部を補助する。今のところの予定としては、受診者の負担額は540円とし、生活保護世帯は無料とする考えだ。
21年度の事業スケジュールでは、4月に歯科医院との調整や実施要綱の作成、節目年齢の対象者抽出などを行い、5月に対象者へ受診券を発送。6月から検診事業をスタートさせる。21年度の対象者は約950人を想定。町健康福祉課は「受診率10%を目標にしたい」とし、21年度一般会計予算案に50万5000円の事業費を計上した。
町が新規に導入する計画の歯周病検診は、歯周疾患を早期に発見し、口腔(こうくう)機能の低下や歯の喪失を防ぐのが狙い。同課は「高齢期にわたり健康を守り、食べる楽しみを享受できる生活の質を維持するためには、壮年期のうちから歯の喪失を予防することが大事」とし、「歯科受診のきっかけづくりにもつながれば」と事業の効果に期待する。
町は、歯周病検診事業費を盛り込んだ21年度一般会計予算案を9日開会の町議会定例会に提出する。

















