苫小牧市は6日までに、苫小牧港と新千歳空港の「ダブルポート」の特性を生かした成長戦略の方向性をまとめた。「都市再生コンセプトプラン」(案)の概要版で、中心市街地と苫小牧港・西港のウオーターフロント地域を対象エリアに、まちの魅力向上や交流人口増加を目指す青写真を打ち出した。市は2021年度予算案に同プランの推進事業費200万円を計上しており、11日の市議会総合開発特別委員会で報告する予定。
同案は▽ものづくり産業▽臨海ゾーンのロジスティクス(物流全体の最適化)▽臨空ゾーンの国際リゾート―の方向性に加え、具体的な取り組みを示した。「環境と産業が共生する持続可能な都市の実現」を目指す戦略だ。
対象エリアの一つ、中心市街地はJR苫小牧駅前から市民会館(旭町)までを軸に想定。緑が包み込む歩きたくなるストリートを生み出し、食や文化を発信する。また、休暇先からテレワークで仕事をする「ワーケーション」や「リモートワーク」の環境整備も図り、「人中心のまちなかへ」を推進する。
もう一つのウオーターフロントは、キラキラ公園(入船町)や西港漁港区が中心。公園にはシンボリックな建物をはじめ、飲食や公共利用ができる収益複合施設も整え、地元の市民や観光客にも魅力的なエリアに発展させる。海の駅ぷらっとみなと市場(港町)をよりオープンなスペースに変え、にぎわいの見える化を工夫する。
両エリアのイメージ図も作製し、同案の検討メンバーで新国立競技場(東京)を設計した建築家の隈研吾氏の事務所が手掛けた。
次世代産業の展開にも踏み込み、再生可能エネルギーの基本戦略やMICE(マイス、ビジネスイベントの総称)誘致などへのチャレンジもうたう。経済波及効果では、建設関連で253億円、各エリア整備後の事業運営で中心街57億円、ウオーターフロント9億円と見込み、就業誘発人数も全体で2000人近くと試算している。
















