苫小牧市の「演劇及び文化創造集団C・A・W(カウ)」は20、21の両日、今月開設の新拠点「苫小牧演劇堂」(錦岡)のこけら落とし公演「麻婆豆腐に御飯」を開く。出演者らは市内で勤務の傍ら毎晩、新拠点に集まり、稽古を重ねており、間近に迫る本番に向けて芝居に熱がこもる。劇団は昨年、新型コロナウイルス流行の影響で計4公演を中止。2019年12月以来、1年3カ月ぶりの公演となる。
物語は、道内のとある中華料理店を舞台に、従業員たちの奮闘を描く心温まるコメディー。代表の鈴木英之さん(46)が脚本、演出を手掛けた。
鈴木さんはコロナ下の飲食店の時短営業や全国的な売り上げ低迷などに触れ、「未曽有の困難が世界を襲っている。こんな時代だからこそ少し笑える温かい物語を届けたい」と話す。
新拠点の改装工事の傍ら、今年に入って公演に向けた準備を本格化した。すでに役者の動線やセットの配置などを確認。立ち稽古は13日ごろからスタートさせる予定という。本公演では入り口付近での検温や手指の消毒など感染症対策を徹底。チケットを完全予約制とすることで事前に連絡先を把握し、緊急時の迅速な通報体制も確保した。
約100平方メートルのスペースに舞台と1公演あたり20人分の客席を開設。ゆったりとした空間で十分なソーシャルディスタンス(社会的距離)を取りながら観劇してもらう。
鈴木さんは「コロナへの不安は続くが、徹底した対策を講じる。芝居を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
20日が午後2時と同7時、21日は同2時、同6時に開演する。チケットは完全予約制で1300円。当日券は販売しない。予約の際は、氏名と観劇希望日時、枚数、連絡先を明記し、劇団事務局にメールする。アドレスは、cawmail2016@mx32.tiki.ne.jp。
劇団は2016年5月に結成し現在、市内外の20~50代の13人で活動。劇団の名は「荒野を耕す」という意味の「Cultivate A Wilderness」の頭字語に由来する。昨年8月以降、日新町の旧拠点からの移転準備を進めてきた。劇団としては本公演が通算15回目となる。
















