苫小牧市美術博物館で、1月9日から開催されていた企画展「総天然色!考古資料のあざやかな世界」が7日、閉幕した。埋蔵文化財などの色に着目した特色ある展示で、期間中は関連の工作ワークショップや講演なども実施。今年度最後の企画展は、最終日までの約2カ月間に約1700人が来館した。
最終日は、同館の考古担当学芸員岩波連さん(33)が自ら市内で遺跡調査した結果などについての報告会を開催。約30人が参加した。
報告会では、6日時点で市内305カ所に住居跡やエゾシカ猟の落とし穴などの遺跡があることを説明。遺跡の数は道内7番目の多さで、2020年は美沢や柏原で新たに計8カ所見つかったとした。遠浅川と安平川が交わる流域周辺は特に多数の遺跡が集まり、未調査の土地も残ることから、岩波さんは「(遺跡数で上位の)根室市や千歳市を抜く日も近いのでは」と述べた。
展示は市内や近郊で出土した数千年前の土器や鉱石から作られた装飾品を赤、青、黒、白の4色に分類して計約200点を並べた。考古学の見地のみならず美術分野からのアプローチも加えた同館ならではの展示となった。
今年度は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、遠方からの来館者減を余儀なくされたが、岩波さんは「このような時期にもかかわらず1700人もの来館はありがたい」と感謝していた。
















