苫小牧港の2020年貨物取扱量が1億62万8373トン(速報値)となったことが、苫小牧港管理組合のまとめで分かった。前年に比べ6・2%減少したが、8年連続で1億トンを超えた。出光興産北海道製油所の大規模定期補修工事シャットダウンメンテナンス(SDM)の実施に伴い原油の輸入が減少したが、新型コロナウイルスの影響は限定的で大台をキープした。
同組合によると、全体の8割を占める国内貨物は、同港から他港への移出が前年比5・8%減の4188万443トン。国内の需要減により「鋼材」が26%減少し、「紙・パルプ」も10・5%減った。国内貨物の6割を占める「完成自動車」は4・8%減だった。
他港からの移入は1・3%減の4475万5458トン。SDMに伴い取り扱いが減った石油製品の需要をカバーする動きがあり、「その他の石油」が37・4%、「揮発油」が23・3%それぞれ増加した。一方、「完成自動車」の4・6%減など減少した項目が多く、前年の実績を下回った。
国際貨物は、輸出が23・4%減の90万4756トン。韓国や中国向けのタマネギの出荷が好調で「野菜・果物」は67%増、中国向け冷凍ホタテなど「水産品」も7・3%増だったが、主力の「紙・パルプ」の27・5%減、「自動車部品」の20%減が響いた。
輸入は19・7%減の1308万7716トン。SDMの影響で全体の4割を占めていた「原油」が42・9%減と大きく落ち込み、取扱量の多い「石炭」も5%減少した。
フェリー旅客はコロナの影響で前年比42・9%と大幅に減少したが、国内貨物の6割を占めるフェリー貨物は移出が4・8%減の2668万890トン、移入が4・7%減の2879万4215トンと小幅な落ち込みにとどまった。
同港は道内貨物の取扱量の約5割を占め、北海道の玄関口としての役割も担う。同組合は「新型コロナで取扱量が減少した品目もあったが、SDMの影響の方がより大きかった」と話し、21年は原油の輸入増加を見込んでいる。



















