アイヌ語地名学ぶ 虎杖浜竹浦観光連合会が学習会  白老

アイヌ語地名学ぶ 虎杖浜竹浦観光連合会が学習会  白老
虎杖浜竹浦地域に残るアイヌ語地名を説明する岡田氏

 白老町の虎杖浜竹浦観光連合会(福田茂穂会長)は5日、虎杖浜竹浦地域の観光振興を考える学習会を虎杖浜生活館で開いた。苫小牧駒沢大学客員教授の岡田路明氏を講師に招き、アイヌ民族の伝承やアイヌ語地名が数多く残る地域の魅力に理解を深めた。

 学習会はアヨロ鼻灯台周辺保存会(吉良哲子会長)の共催で開催し、連合会の会員ら約20人が参加。地域のアイヌ文化に詳しい岡田氏の講演を聞いた。

 岡田氏は、虎杖浜竹浦地域の特殊性として「コンパクトな範囲にアイヌ民族のさまざまな言い伝えが残り、その言い伝えから付けられた地名もある」と説明し、「このような場所は道内でも珍しい」と述べた。

 かつてアヨロと呼ばれた地域の歴史も取り上げ、アイヌ民族が暮らし、交易の商場所や運上屋も置かれた江戸期のアヨロを記した古文書を紹介した。

 また、神が舞う場「カムイミンタラ」、あの世への入り口「アフンルパロ」、英雄オキクルミが尻もちをついた跡「オソロコツ」など、地域に伝わるアイヌ民族の物語と地名を解説。「ロマンあふれる特異な場所であり、その魅力を観光資源に生かすことができる」と話した。

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