新型コロナ対策を優先 戸田町長が21年度町政執行方針 地域経済回復に努める 白老町議会定例会開会

新型コロナ対策を優先 戸田町長が21年度町政執行方針 地域経済回復に努める 白老町議会定例会開会
21年度町政執行方針を述べる戸田安彦町長

 白老町議会定例会3月会議は9日、開会した。会期は19日までの11日間。各派代表質問や一般質問で町のまちづくり姿勢をただすほか、2021年度各会計予算案などを審議する。開会に当たり戸田安彦町長は21年度町政執行方針演説を行い、「新型コロナウイルス対策を優先した事業で町民の生命を守り、同時に冷え込んだ地域経済の回復に努めたい」と力を込めた。

 執行方針で戸田町長は、20年度に策定した最上位計画・第6次総合計画(20~27年度)に掲げたまちの将来像「共に築く希望の未来 しあわせ感じる元気まち」の実現を図るため、「オール白老で未来創造に向けた歩みを進め、町民が幸せを実感できるまちづくりに全身全霊を懸けたい」と強調。総合計画に沿って、21年度の主要施策は▽生活環境▽健康福祉▽教育文化▽経済産業▽地域自治―の5分野で展開するとした。

 事業では、町民への新型コロナワクチン接種事業や感染防止対策を優先して取り組むほか、子育てや地域福祉、アイヌ施策、健康づくり、道路や公営住宅の改修、産業振興など生活向上と経済活性化の施策を幅広く進めると説明。自然災害に対応するため、新たな津波浸水予測を踏まえた防災マップ作成や地域防災計画の全面的改定を行い、町民の命と財産を守る姿勢も示した。また、7月にオープン1周年を迎える民族共生象徴空間(ウポポイ)の開業効果を地域に波及させる施策に力を入れ、実践的な観光ガイドの研修と育成、駅北観光商業ゾーンでのイベント展開や観光インフォメーションセンター機能充実などに取り組むとした。

 さらに町立国保病院の改築基本計画策定や設計施工の発注を行い、新病院建設への動きを具体化。人口減少時代を考慮した都市計画マスタープランの改定作業や、21年度開始の行財政改革推進計画に基づく行政運営に挑み、「協働による持続可能なまちづくりを進め、希望あふれる未来を町民と共につくっていきたい」と決意を新たにした。

 戸田町長の執行方針演説の後、安藤尚志教育長が教育行政執行方針を示し、学校教育と生涯学習の推進を図る施策を説明した。

 本会議ではこの他、20年度一般会計補正予算案など議案6件を原案通り可決し、総額189億3349万6000円を計上した21年度一般、特別、企業の10会計予算案と関連議案の計15件を予算等審査特別委員会(吉谷一孝委員長)に付託した。今定例会は10日に5会派の代表質問、11、12日に議員7人による一般質問、16~18日に予算等審査特別委を予定している。

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