むかわ町は２０２１年度、業務の効率化を図ることを目的とした機構改革の実施に伴い、本庁舎に「産業振興課」「地域経済課」の事務分掌を所管する「農林水産課」を新設し、穂別総合支所には地域振興課に代わって新たに「企画町民課」を置くことを決めた。９日に開かれた町議会定例会の本会議で、組織条例の改正を原案通り可決した。４月１日に施行する。

　新たに設ける農林水産課は、本庁舎に農業水産グループ、支所に農業林務グループをそれぞれ配置して業務を円滑に進める。本庁舎の「建設水道課」を「経済建設課」に改め、産業振興課で行っていた商工観光グループの機能を担うとともに、支所には建設グループを設置する。

　また現在の「恐竜ワールド戦略室」は「経済恐竜ワールド戦略室」に改称。グループは設けない形で恐竜化石を生かしたまちづくり、穂別博物館管理以外に経済戦略の業務も担う。

　町は今回の機構改革について▽まちなか再生・情報発信の強化▽業務のコンパクト化・人材育成の強化▽人材の有効活用▽迅速な住民対応―などが主な目的と説明。本庁舎、支所それぞれの職員の増減について「影響はない」としている。

　このほか、向こう１０年のまちづくりの指標となる「第２次むかわ町まちづくり計画」の策定、２２年秋に完成を予定しているししゃもふ化場施設の運営に関する事業推進基金条例の制定など２１件の議案を原案通り可決した。